肝硬変・肝がんとの関係は?

肝硬変、肝がんとの関係

どの肝臓病でも、ウイルス性の肝臓病と同様に、障害された細胞の跡を埋めるために線維が肝臓内に溜まってきます。これが肝線維化で、進展すると肝臓が硬くなって肝硬変になります。肝硬変が進行すると、浮腫、腹水、黄疸などの症状がみられるようになります。食道胃静脈瘤などの消化管病変を併発すると、静脈瘤が破裂して吐血する場合もあります。また、肝硬変になると肝がんを発生しやすくなります。なお、これら肝臓病は、肝炎ウイルスによる肝臓病と比較すると、肝がんを併発する頻度は低率です。しかし、高齢の患者さんは肝臓病の原因が何であっても、肝がんの発症に注意する必要があります。最近では、肥満による非アルコール性脂肪性肝疾患の患者さんの肝がんが増加していることが問題となっています。

肝硬変の成因の円グラフ

肝硬変の成因(26,293 例);
肝硬変の成因別実態 2014,泉並木編集,医学図書出版

出典:
日本肝臓学会発行冊子「肝臓病の理解のために」2015,日本肝臓学会
https://www.jsh.or.jp/citizens/booklet/(2018年12月3日閲覧)
4 ウイルス以外による肝臓病 P2,3

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