C型肝炎ウイルスはどのように感染しますか?
わが国では150~200万人の人がC型肝炎ウイルスに感染している「キャリア」で、このうち感染していることを知らずに過ごしている人が80万人といわれています。感染の主な原因は、1990年以前の輸血、血液製剤の投与、注射針、注射器などの共用や不十分な消毒などの医療行為です。出産時の母子感染や性交渉による感染はありますが、比較的稀と考えられています。現在では、輸血などの血液製剤はウイルス検査が実施されており、また医療機関では使い捨ての注射器などの器材を利用していることから、新たなC型肝炎ウイルス感染はほとんどなくなっています。しかし、ピアスの穴あけ、入れ墨(タトゥー)や不適切な薬物の回し打ちなどで感染する方がいまでも存在します。
出典:
日本肝臓学会発行冊子「肝臓病の理解のために」2015,日本肝臓学会
https://www.jsh.or.jp/citizens/booklet/(2018年12月3日閲覧)
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