慢性肝炎、肝硬変とはどのような病気でしょうか?
慢性肝炎は、肝臓に血液中の細胞である「リンパ球」が集まる「炎症」が起こり、これが原因で肝臓の主たる働きをしている「肝細胞」が長期間にわたって壊れ続ける病気です。慢性肝炎には特有の症状はなく、多くの場合、血液検査の異常で発見されます。しかし、慢性肝炎が持続すると、肝細胞が壊れた跡に線維が沈着し、肝臓が硬くなります。これを「肝線維化」と呼び、これが進むと肝硬変になります。肝硬変が進行すると、浮腫、腹水、黄疸などの症状がみられるようになります。食道胃静脈瘤などの消化管の病変を併発すると、吐血などを生じる場合もあります。また、肝線維化が進むにつれて、肝がんを発生しやすくなります。
出典:
日本肝臓学会発行冊子「肝臓病の理解のために」2015,日本肝臓学会
https://www.jsh.or.jp/citizens/booklet/(2018年12月3日閲覧)
1 慢性肝炎、肝硬変 P2
出典:
日本肝臓学会発行冊子「肝臓病の理解のために」2015,日本肝臓学会
https://www.jsh.or.jp/citizens/booklet/(2018年12月3日閲覧)
1 慢性肝炎、肝硬変 P2から作図