肝炎ウイルス以外による肝臓病にはどんな病気がある?

肝炎ウイルス以外による肝臓病にはどのような病気がありますか?

B型、C型肝炎ウイルスによる肝臓病の他に、肥満、糖尿病、アルコール過剰摂取などによる脂肪性肝疾患(脂肪肝・脂肪肝炎)や自己免疫性肝疾患などの肝臓病があり、これらも肝硬変へと進展し、肝がんを併発する場合があります。

脂肪性肝疾患

肥満、糖尿病、アルコール過剰摂取などによる肝臓病では、肝臓の主な構成細胞である肝細胞内に脂肪が溜まって、脂肪肝から脂肪肝炎、そして肝硬変へと進行します。

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自己免疫性肝疾患

自己免疫による肝臓病は、細菌やウイルスなどの異物を排除する生体の防御機構である「免疫」の異常で、自分自身の肝臓が誤って攻撃されることによって発症します。肝細胞が障害される病気が「自己免疫性肝炎(autoimmune hepatitis:AIH)」です。肝細胞で作られた胆汁を流す胆管のうち、肝臓内の微細な胆管が障害される病気が「原発性胆汁性胆管炎(Primary biliary cholangitis:PBC)」、太い胆管まで障害される病気が「原発性硬化性胆管炎(Primary sclerosing cholangitis: PSC)」です。

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出典:
日本肝臓学会発行冊子「肝臓病の理解のために」2015,日本肝臓学会
https://www.jsh.or.jp/citizens/booklet/(2018年12月3日閲覧)
4 ウイルス以外による肝臓病 P1を一部改訂

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