甲状腺の位置とかたち
図:甲状腺の位置とかたち
甲状腺は、のどぼとけから親指2本分くらい下の方に位置します(図)。
蝶が羽を広げたような形をしており、中心から右側を右葉、左側を左葉といいます。重さは約10~15gと小さく、とてもやわらかな臓器です。
甲状腺は、正常な時には外から触って確認することはほとんどできませんが、腫れたり、しこりができると、異常に気がつくことがあります。
甲状腺のはたらき
図:甲状腺のはたらき
伊藤公一・高見博 監修「甲状腺の病気がよくわかる最新治療と正しい知識」日東書院(2012)より引用・改変
甲状腺は、食べ物に含まれるヨウ素(ヨード)を材料にして甲状腺ホルモンをつくり、分泌、保存するはたらきをしています(図)。
甲状腺でつくられたホルモンは、適切な量が血液中に分泌され、全身に運ばれます。その際に余った分は甲状腺内に貯蔵され、不足した場合に必要量が分泌されるように調節されています。