味覚変化対策
食事量が不足したことによる亜鉛不足や、抗がん剤・降圧剤による亜鉛排泄量の増加や吸収量の低下、放射線療法などによる唾液腺機能の低下(唾液量の減少)や味蕾細胞(味を感じる細胞)の破壊、分子標的薬の効果による味蕾細胞のターンオーバー遅延(細胞修復が出来ない)等、原因は様々です。
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亜鉛の不足
栄養補助食品で補いましょう。
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唾液の分泌不足
食前にレモン水で口をすすぎましょう。よく噛んで食べましょう。(ガム等を利用する)→唾液の分泌が少ないと、口内炎の原因にもなります。
● 味がない・薄いとき
- 1
かんきつ類を使用し、食材の味を引き立てる
- 2
冷ましてからたべる(人肌に冷ますと味が際だちます)
- 3
香味野菜や香辛料を使用する
(ねぎ・三つ葉・にら・シソなどの香味野菜や、
カレー・しょうが・梅などアクセントになるものを足す)
● 何を食べても甘いとき
甘い調味料(みりん・砂糖・ケチャップ等)を避け、ダシを効かせたあっさり味にする。
例)肉じゃがなどの煮物→けんちん汁などの汁物
● 何を食べても苦いとき
特に塩気を苦く感じる場合は、塩分を控えめにし、かんきつ類を使用したり、食前にオレンジジュース等を飲んで味覚を刺激する。味噌汁など汁物としてたべることで、汁に包まれて苦味が和らぎ、比較的早く通過するので苦味をあまり感じずに済みます。