普段の生活の質を落とすことなく暮らしていきたい
子供のころ盲腸から腹膜炎を患い大変な思いをしたこともあり、肝炎・肝がんと診断されてもさほど驚きもなく受け止めることができました。
自分の性格上、病気と真正面から闘うよりも、普段の生活の質を落とすことなく暮らしていきたいという想いが強く、病気をうまくしのいでいきたいと考えました。
病気との付き合い方は人それぞれですが、自分に合った治療法を見つけていくことが大事だと思います。
こころの支えになったのは患者仲間
肝炎・肝がんと診断されて、一番助けられたのは同じ病気の患者仲間が発信するブログでした。
治療法、食事や生活の知恵など、診察室では得られない具体的な情報を仲間から得ることができました。
一方で具体的な治療法については、それぞれの考え方、主治医の方針などで変わってくるため、情報に影響されないよう気をつけていくことが大事かもしれません。
頭の中を空にして無になる時間も大切
病気になって思ったことは、「病気のために生きるのではなく、病気とともに生きたい」ということでした。
以前から通っていたバレエ教室も、先生をはじめ仲間の理解もあり、病気になってからも通うことができました。
自分のペースで休みながらですが、続けていくことで、病気や他のことを考えない「無になる時間」を持つことができました。
運動に限らず何かに集中することは、心も体もリフレッシユしてくれると思います。
主治医とはあ・うんの呼吸
最初の診断から今日まで同じ主治医に診ていただいており、その意味ではとてもラッキーです。
どちらかというと、ポーカーフェイスでなかなかとっつきにくい先生という印象でしたが、長くお付き合いしていくうちに、先生への質問の仕方などもわかってきて、私には合っているなと感じています。
病院選びもそうですが、自分の治療への想い、大切にしたいことを優先できるところを探していくことが大事かなと思います。
疲れたら休む、無理をしない生活を
食事については、鉄分の摂りすぎに注意する以外は、バランスよく食べることを心がけています。
それ以外には便秘症なので、野菜を多く摂るなどして気をつけています。 また、疲れたと感じたら必ず仮眠をとるようにしています。
30分でも横になるだけで疲労感が変わってきます。あとは週に一度、身体を動かしたり頭を空にしたりする時間を作っています。
病気のために生きるのではなく、共に生活していくことを大切にしています。
上記はNPO法人東京肝臓友の会を通じて、実際に肝がんを経験された方々よりメッセージをいただきました。
インタビュー実施の日時:2018年12月26日
場所:ちよだプラットフォームスクウェア内
患者さんの許可を得て掲載しております。
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