根田郁美さん
イムス札幌消化器
中央総合病院
どのような相談を受けていますか?
病院内では肝疾患相談窓口を設けていないため、相談件数自体は多くありませんが、B型肝炎治療をされる方でしたらご本人やご家族から訴訟に関する相談を、肝炎全般でしたら圧倒的に医療費助成制度に関する相談を受けることが多いです。
患者さんやご家族から言われて嬉しかった言葉やエピソードを教えてください。
C型肝炎治療を一度行うも完治せず、当院へ再治療を目的としていらした患者さん。初診時はとても表情が暗く、傾聴すると、経過がとても辛く苦しいものでした。当時、当院で再治療を行うのは初めてであったため、私にとっても初めての対応でした。医療費助成制度の説明や、診察時に医師と共に経過を観察する中で、治療が終了した際には手を取り合って喜んだことをとても印象深く覚えています。
また、治療終了後であっても定期的な診察を行うにあたり、多忙でなかなか来院できない方へ連絡すると「いつも連絡をくれるから忘れずに受診しなきゃと思える」と話される方がいらっしゃるため、身の引き締まる思いになりながらも嬉しく思います。
肝炎(肝疾患)医療コーディネーターとしての活動について、今後の抱負をお聞かせください。
以前から定期的に通院されている患者さんの中には、まだまだ肝炎ウイルス検査をされたことのない方が多いです。受検勧奨を勧める中で「こういう取り組みはいいですね」という意見も多いため、今後は他科や他部署ともさらに連携を取り、患者さんやご家族、地域住民の方々へ検査の必要性を理解いただけるよう地道な声がけを続けていきます! そして当院はイムスグループでもありますので、グループ内の施設で肝炎(肝疾患)医療コーディネーターが活動できるような基盤を作っていきたいです。
インタビュー実施の日時:2019年1月10日
場所:ちよだプラットフォームスクウェア内
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