これは、あなたと、
あなたの家族の物語ーー
かつて高校教師だったまさ子が認知症と診断されて半年が経とうとしていた。娘の夏は母の病気のことを理解しているつもりでも、どこか受け入れることができない自分に歯痒さを感じていた。一方のまさ子も、これまでの自分ではなくなっていくような感覚に戸惑いを感じていた……。
互いを思いやりながらも、気持ちがすれ違ってしまう本人とその家族。認知症の世界、視点を変えると見えている世界が変わって見えてくる。
監修医師:東京都健康長寿医療センター 副院長 / 脳神経内科部長 岩田 淳 先生
Web CM
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ないわけない篇(1分20秒)
「あなた、あたしの財布とったでしょ」自分の財布がどこに行ったかわからなくなってしまったまさ子は、娘の夏を問い詰める。このやりとりに毎回うんざりしていた夏だったが、まさ子本人が夏よりも不安な表情をしていることに気づき……。
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タイムスリップ篇(1分20秒)
まさ子の元にヘルパーの青年がやってきた。かつて高校教師だったまさ子は、ヘルパーさんのことを自分の教え子だと勘違いしてしまう。その時、ヘルパーさんのとった行動に、娘の夏はハッとする……。
登場人物
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娘 夏(43)
出版社で児童書の編集をしている。母親思い。母が認知症と診断されたことについて理解はしているつもりだが、ふと、認知症の症状から出る母の行動について困惑する自分に歯痒さを感じている。
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母 まさ子(69)
元高校の音楽教師で認知症。教師の仕事が大好きだった。きっちりした性格だから認知症といういまの自分の状況に戸惑い、家族のことも心配になる。
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父 由紀夫(75)
真面目な元銀行員。老後はようやく妻とゆっくり過ごしていこうと思っていた矢先、妻が次第に認知症になっていく事実をなかなか受け入れられないでいる。
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ヘルパーさん 坂本(26)
明るくて思いきりの良い性格の青年。介護の仕事は最近始めたが、認知症本人の気持ちがわかり始めてきてそれが嬉しい。話を聞くことが性に合っていると気づく。
知ることから、
やさしくなれる
認知症になった母・まさ子の身に起きていたことはなんでしょう?あなたの周りにもこのような症状の方はいらっしゃいませんかーー娘・夏の気持ちになって、まずは「知ること」から、認知症について知識を深めましょう。
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Q1
もしかして、「妄想」を抱いてる?
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Q2
急に「昔の記憶につながる」ってどういうこと?
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Q3
人の名前がでてこない・・・、は歳のせい?それとも認知症?
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Q4
早期の気づきに役立つチェックリストはあるの?
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Q5
認知症は治すことはできないの?
インタビュー
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「日々はつづいていく」で認知症本人を演じたキャストに、演じてみて、認知症についての印象がどのように変化したのかをお聞きしました。