



骨量(骨密度)の検査は、背骨、太ももの付け根、足のかかと、手指の骨の量を測定します。
骨量検査を受けるには、お住まいの近くの保健センターや保健所に問い合わせてみましょう。

骨が折れたり、つぶれたり、変形していないか、あるいは折れやすい状態かどうかを調べたり、他の病気と区別するためにレントゲン検査が行われます。

骨の代謝のバランス(骨の破壊と形成の様子)や、ビタミンKの不足状態などを、尿や血液で検査します。
血液の検査は、骨粗鬆症以外の骨の病気の区別にも用いられます。

骨粗鬆症の診断には問診も重要な手がかりとなります。自分の病歴や生活習慣(閉経の時期、食事内容や運動習慣など)を説明できるように、あらかじめ整理しておくとよいでしょう。
骨粗鬆症の検査結果にもとづく診断には、学会が定めた診断基準が使われています。



初期の骨量減少なら、食事や運動などの生活習慣を改善することで、骨量が増えてきます。病気が進むと、薬物療法をはじめます。骨粗鬆症治療の目的は、骨折を予防し、この先長く、日常生活を快適に過ごすことができるようにすることです。
現在、使われている薬には、骨の吸収を抑える「骨吸収抑制剤」、骨の形成(新しい骨を作る)を助ける「骨形成促進剤」、骨の栄養素である各種ビタミン(D、K)剤などがあります。どんな薬を選んで、いつから薬物療法をはじめるかは、年齢や症状の進み具合によって医師が判断します。
既に骨折がおきてしまった場合には、骨折の程度に応じた手術やギブスによる治療が必要な場合もあります


骨粗鬆症の治療は、医師の指示にしたがって、根気よく続けましょう。なぜなら、一時的に症状がよくなっても、病気が治ったわけではないからです。治療をやめると、また悪くなることがあります。

