3. 働く編

1職場の上司・同僚との関係

「職場の同僚からはれものに触るような扱いをされる」
(アンケート結果より)

病気のことを気にかけてくれるのはありがたくても、過剰に気を遣われたり、その結果、仕事を必要以上に減らされたり、まったく違う仕事や部署に変えられたりして困ったという方もいらっしゃいます。
また、周囲に対する影響を心配してか、「病気のことは隠すように」と上司に言われたという方も。
おそらく共通しているのは、上司や同僚もあなたにどう対応すればいいのかわからないということなのではないでしょうか。

乳がん みんなでつくる知恵袋|働く編(職場の上司・同僚との関係)
できること、できないことを具体的に伝えましょう

体の状態、仕事の内容によって、仕事の配慮が必要な場合もあれば、仕事に全く支障がない場合もあります。しかし、それは多くの場合、あなたが伝えていかないとわかりません。
仕事に支障がなく、配慮の必要がない場合は、そのことを伝えていきましょう。自分がどう接してほしいのか、伝えていくことで今まで以上に職場の上司や同僚とコミュニケーションが図れるかもしれません。
一方、もし、何らかの配慮が必要なのであれば、現時点で「できること」「できないこと」を具体的に伝えていきましょう。仕事に復帰する際、あるいは仕事をするなかで、「何がOKで、何がダメなのか」きちんと伝えることで、お互い気持ちよく働くことができるはずです。

感謝の言葉を忘れずに

検査や治療で休暇を取ったり、早退や遅刻をすることもあるでしょう。その際、「今日はありがとうございました。」「本当に助かります。」といった感謝の気持ちを一言添えることで、皆気持ちよく応援してくれるのではないでしょうか。

乳がん みんなでつくる知恵袋|働く編(職場の上司・同僚との関係)
先輩からのアドバイス
  • ・自ら病名を公表し、通院などで仕事を休むことを理解してもらった!
  • ・正直に病状を話して、辛いことはコレで、出来るのはコレと言っておく!

乳がん みんなでつくる知恵袋|先輩からのアドバイス

2働き続けていくために

「休職のはずが退職にされてしまって、社会的に見放されてつらかった」
(アンケート結果より)

何とか手術や治療を乗り越えて、やっと元の生活へ、と思っていたら、休職のはずが、退職に…。職場の対応によってはさらにダメージを負う結果になることも。

労働契約の確認を。専門家に相談するのも一つの手

病気になったからといって、それだけで会社を辞めなければならないわけではありません。もしあなたが、病後も働きたい・働き続けたいと思うなら、まずは会社との労働契約がどのようになっているか確認しましょう。
労働契約は、就業規則や労働契約書などで確認できます。これらの書類には、労働時間、休日、休暇などの労働条件や働くうえでの権利や義務が書かれています。
こうした書類により、これから利用できる休暇や休職制度を自分で確認しておきましょう。
また、会社の上司や人事担当者とのコミュニケーションも、働き続けるためには必要なこと。これからの治療計画、職場復帰の見込み、副作用などを具体的に伝えながら、今後の働き方について可能な限り話し合っていきましょう。
非常に残念なことですが、「がん」と告げただけで、退職に追い込まれたり、派遣労働の場合、契約を打ち切られたりすることも現実にあります。

この場合は、公的な労働相談窓口、市民団体の相談窓口等や社会保険労務士・弁護士等の専門家に相談してみるのも一つの方法です。

乳がん みんなでつくる知恵袋|働く編(治療と仕事の両立)

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